【家づくりの原点⑥】余白のある家。43坪の住宅が教えてくれた「暮らしの余裕」という設計思想。

家づくりストーリー
余白のある家。暮らしの余裕という設計思想

こんにちは、マイほの。です。

家づくりを始めると、多くの人が最初に考えることがあります。

それは「家の広さ」です。

30坪がいいのか。 35坪がいいのか。 40坪あれば十分なのか。

住宅展示場に行けば、営業の人がこう言います。

「このくらいが標準ですね。」

でも、家づくりを進めていく中で、私はだんだん違和感を感じるようになりました。

本当に大事なのは

坪数ではない

と思ったからです。


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家は広ければいいのか

家づくりの前、私たちは

22坪の賃貸戸建て

に住んでいました。

長男が生まれ、3人家族だった頃は正直なところ

「この家でもいいかな」

と思っていました。

特別広いわけではありませんが、暮らすことはできる。

そんな家でした。

しかし

長女が生まれた瞬間

家の中の景色は大きく変わりました。

兄妹は6歳差。

子どもが2人になると、家の中には

・おもちゃ ・服 ・ベビーカー ・生活用品

とにかく物が増えます。

すると、それまで問題なかった家が急に狭く感じるようになりました。

そして私は初めて、こんなことを真面目に考えました。

「この家だと子どもたちに窮屈な生活をさせてしまうかもしれない。」

これが家づくりを考え始めたきっかけでした。


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初めて見た30坪前半中古住宅と36坪の新築内覧会

初めて住宅の内覧会に行ったのは、下の子が1歳の頃。

町内のリフォーム予定の中古戸建を、散歩の途中で軽い気持ちで見学しました。

まだ改修前で、家の中は暗く、壁にはカビ、水まわりにも古さが残っていました。

その瞬間、私は「中古住宅はやめよう」と思いました。見えない部分の不安が消えなかったからです。

この内覧で中古住宅の選択肢はほぼ消えました。

それからは子育て、仕事とバタバタと同じような毎日に気付けばあっという間に3年過ぎていました。

ローンを組むにしても40間近。

さすがに重い腰を上げた我が家が内覧した物件は車で15分ほどの場所に建つ36坪の新築住宅。

明るくきれいで、22坪の自宅よりとても広く感じ、「これなら家族4人で暮らせそうだ」と思いました。

ただ、間取りはごく普通の家。

玄関から廊下がのび、そこから各部屋につながる一般的なつくりです。

当時の私は「家とはこういうもの」と思っていました。

しかし今振り返ると、この普通の間取りこそが、後に私が「廊下」という空間を考え直すきっかけになったのだと思います。


廊下という空間

家づくりを進める中で、私はたくさんの間取りを見るようになりました。

住宅雑誌 住宅ブログ 内覧会

とにかくいろいろな家の間取りを見ました。

するとある疑問が生まれます。

それは

廊下って何のための空間なんだろう?

という疑問でした。

よく考えると

廊下は

・くつろぐ場所ではない ・生活する場所でもない

基本的には

通るだけの空間です。

もちろん必要な場所もあります。

ただ、多くなればなるほど

使わない面積が増えていきます。


坪数と空間効率

住宅の広さは坪数で表されます。

30坪 35坪 40坪

でもその坪数の中には

リビング 部屋 収納

だけでなく

廊下も含まれています。

つまり

同じ35坪でも

廊下が多い家と 廊下が少ない家では

使える空間が違うということです。

この時、私は

坪数ではなく

空間効率

というものを初めて意識しました。


廊下を減らすという考え方

そこで考えたのが

廊下をできるだけ減らす間取りでした。

例えば

・リビングを中心にする ・部屋をつなげる ・動線を短くする

こうすると廊下はかなり減らせます。

その分

リビング 収納 生活空間

を広く使うことができます。


それでも43坪になった理由

廊下を減らすなら小さい家でもいいのでは?

そう思う人もいるかもしれません。

実際、最初は

35坪くらい

をイメージしていました。

しかし設計を進めていく中で、ある問題に気づきます。

それは

余白が消えてしまう

ということでした。


余白という考え方

余白とは何もない空間ではありません。

余白とは

暮らしの余裕です。

例えば

少し広いリビング。 少しゆとりのある通路。 将来使い方を変えられるスペース。

そういった空間です。

余白がない家は、設計の段階ではとても効率的に見えます。

無駄がありません。

でも住み始めると、だんだん苦しくなります。

家具を置くと狭い。 物が増えると窮屈。 人が集まると動きにくい。

つまり

余白がない家は 暮らしの余裕がなくなるのです。


日本の住宅が削りがちなもの

日本の住宅は

土地が高く 建築費も高い。

だから

できるだけ小さく建てる という考え方が強くなります。

当然です。安いは正義です。

無理して建ててお金感情ばかりの毎日では心がすり減ります。

でも、どうでしょう。

小さく建てて最初に削られるのは

余白です。

収納を削る。 通路を狭くする。 リビングを小さくする。

そうやってどんどん詰め込んでいきます。

でもそれは

暮らしの余裕を削ることでもあります。


わが家の答え

最終的に私たちが出した答えは

43坪でした。

数字だけ見ると少し大きい家かもしれません。

でも

・廊下を減らす ・空間をつなげる ・余白を残す

そう考えていくと、このサイズが一番しっくりきました。


余白は心の防波堤

家に余白があると、暮らしが少し楽になります。

子どもが遊んでも 散らかっても

どこかに

受け止める空間がある。

私はこれを

心の防波堤

だと思っています。

余白があると生活の波を受け止めてくれる。

余白がないと、すぐに溢れてしまう。


家づくりの原点

家づくりでは

性能も大事。 設備も大事。 価格も大事。

でも私が一番大事だと思ったのは

暮らしの余裕でした。

坪数ではなく

余白。

これがわが家の設計思想です。

そしてこの考え方こそが

家づくりの原点

になりました。


次回から

ここまでが

家づくりの原点の話です。

次回からは

実際の家づくりの記録

「家づくりストーリー」

を書いていこうと思います。

・住宅会社との打ち合わせ ・銀行融資 ・間取りの決定 ・外構計画 ・150坪の土地の使い方

そして

50坪の土地を貸し駐車場にした話も書く予定です。

家づくりは設計図だけでは完成しません。

お金 土地 人

すべてが重なって一つの家が生まれます。

そのリアルを書いていきます。

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