【第13話】43坪は本当に必要だった?30坪と比べて、弱みまで全部出します。

家づくりの考え方

家づくりに絶対の正解はない。

……と分かっていても、
人は比べてしまいます。

「30坪で十分だったのでは?」

引き渡し後も、この問いは何度も頭をよぎりました。

住宅ローンの返済予定表を見た夜。
電気代の明細を開いた瞬間。
掃除機をかけながら、ふと立ち止まった時。

だから今回は逃げません。

43坪の強みも。
30坪でも成立する条件も。
そして43坪の弱みも。

全部出します。


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■30坪と43坪の結論

30坪でも、4人家族なら十分いけます。

ただし、設計を間違えなければ。

そして43坪は、
設計が多少甘くても“受け止める力”があります。

ここが最大の違いでした。


30坪でも十分な条件

30坪は「引き算の家」です。

・廊下を最小化
・個室は必要最小限
・収納率10〜15%を死守
・LDKに機能を集中

例えば、

LDK20畳
主寝室6畳
子ども室4.5畳×2
水回りコンパクト
書斎1.5畳

和室は無し。
2階ホールは最小。

これで約30坪。

成立します。

むしろ合理的です。

  • 掃除が楽
  • 冷暖房効率が良い
  • 家族の距離が近い
  • 無駄がない

「暮らしの密度」は高い。

合理性という武器は、30坪の方が強い。


では、43坪は何をくれたのか

我が家は43坪。

・LDK24.5畳
・和室3.7畳
・書斎3畳
・吹き抜け2畳

もしこれを30坪に押し込めたら、
LDKは15畳前後になります。

つまり──

7畳の差。

これは部屋一つ分です。
(6畳+収納1畳)

この7畳が何になっているか。

・ダイニング横120cmの通路
・ソファ裏の余白
・子どものラグスペース
・来客時の逃げ道

30坪では「動線」と「居場所」が重なります。

43坪では、それを分離できます。

この差は小さく見えて、
ストレスの総量に直結します。


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43坪の弱みも、正直に出します

①30坪と43坪の建築費の差

これは避けられない現実。

1坪あたり80万〜90万円とすれば、
13坪差は約1,000万円規模。

毎月の返済額は、確実に変わります。

理想と現実のせめぎ合い。
これは本当に悩みました。

夜中に電卓を叩きながら、
何度も30坪案を描きました。


②43坪の掃除はどれくらい大変?

広い=拭く面積が増える。

クイックルワイパーは長距離走。

床が広いということは、
ホコリの集まる面積も広いということ。


③ 冷暖房効率は完敗気味

吹き抜け2畳は美しい。

でも冬。

暖気は上へ。
私は下へ。

理屈は分かっていても、
体感はリアルです。


④43坪で「使っていない部屋」

和室3.7畳。
毎日使うか?
正直、使わない日もある。

書斎3畳。
最高の聖域。
でも静かな日もある。

43坪には「使っていない瞬間」があります。

これも事実。


それでも、私が43坪を選び直す理由

子どもが友達を連れてきた日。

妻が一人でコーヒーを飲む夜。

私が誰とも話したくない瞬間。

43坪は、黙って受け止めてくれる。

30坪は、こう言うかもしれない。

「ちょっとだけ我慢して。」

どちらが正解ではありません。

でも私は、

我慢より“緩衝材”を選びました。


この家の本質

広さは、畳数ではない。

衝突回数をどれだけ減らせるか。

朝の洗面所。
テレビの音量。
子どもの成長。

家は“箱”ではなく、
家族関係の緩衝装置です。

43坪は、装置が少し厚い。

30坪は、精密で合理的。

あなたがどれだけ
「衝突を許容できるか」で答えは変わります。


余白という名の防波堤

私は以前、
「43坪は余白という名の心の防波堤だった」と書きました。

今回、改めて思います。

余白とは、
使っていない空間ではない。

“何も起きていない時間”を守る空間です。


最後に一言

43坪は贅沢だったか?

いいえ。

我が家にとっては、

感情の防波堤でした。


読んでくださったあなたへ。

あなたの家は、

効率を取りますか?
それとも緩衝材を取りますか?

家づくりは、広さの勝負ではありません。

優先順位をどこまで言語化できるかの勝負です。


次回予告の伏線を入れるなら、こう締めてもいいです:

では、その「衝突」は具体的にどこで起きるのか。
次回は、LDK24.5畳を“寸法”で解剖します。

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