注文住宅の間取りを考えるとき、多くの人が悩むのが和室の配置です。
最近は「ランドリーの隣に和室を置く」という家事効率重視の設計もよく見られます。
しかし我が家が選んだのは、あえてランドリーとは東西の対極に配置したLDK直結の3.7帖和室でした。
この配置は、一見すると非効率に見えるかもしれません。
しかし実際に住んでみると、この距離感こそが家全体のバランスを整える重要な要素になっています。
今回は、我が家の間取りにおける「動線の考え方」と、3.7帖というサイズが生み出す暮らしの柔軟性についてお話しします。
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■ 1. 「家事の拠点」ランドリー:ニトリのデコニーで賢く収納
まず家の北西側に位置するのが、家事の起点となるランドリー空間です。
広さは約2.5畳。
造作カウンターを設け、その下には収納チェストを並べています。
ここに採用したのが、家具量販店ニトリのチェスト「デコニー」です。
衣類やタオルなど、家族が日常的に使うものを集約しました。

- 5歳娘の特等席:デコニー2つ分を娘の専用スペースにし、衣類から下着まで全てここに集約。自分で衣類を選び、着替えを管理できる高さに設定しているのがポイントです。
- 家族の共有棚:残りのスペースには、父・母・11歳の兄の下着類、そしてタオルを収納。
この流れを北西の角で完結させることで、家事に必要な移動距離を最小限に抑えました。
ただし、すべての洗濯物がここだけで完結するわけではありません。
大物の洗濯や、ゆっくり畳みたい衣類は、東側に位置する和室へと運びます。
ランドリーと和室を対角線上に配置したのは、この役割分担を意図したものです。
■ 南東に配置した3.7帖和室という選択
我が家の和室は約3.7帖です。
大きすぎない、しかし狭すぎない。
この絶妙なサイズが、家族の多目的空間として機能しています。
この和室の特徴は「用途を固定しないこと」です。

① 子どもの遊び場としての役割
この空間は、子どもたちにとって格好の遊び場になっています。
ソファの上とは異なり、畳の上には日本人の身体感覚に合った安心感があります。
断熱性能を高めた住宅設計のおかげで、冬でも畳の冷たさはほとんど感じません。
5歳の妹と11歳の兄が、畳の上で寝転がりながら遊んでいる姿を見ると、この空間を作ってよかったと感じます。
② 第2の干し場としての機能
ランドリーは乾燥性能の高い空間ですが、洗濯物が多い日は容量が不足することもあります。
その場合、南側から日差しが入る和室を補助的な干し場として活用しています。
ランドリーと物理的に離れているからこそ、リビングから洗濯物が見えにくくなり、生活感を適度にコントロールできます。
家の中で「見せたいもの」と「隠したいもの」を分けることも、間取り設計の重要な要素だと考えています。
③ 押し入れという最強の避難場所
和室の押し入れは、我が家にとって重要な役割を持っています。
急な来客があったとき。
床におもちゃが散らかったとき。
とりあえず物を収納できる場所があることで、LDKをスッキリ見せることができます。
広い家でも、散らかる場所が固定されていると生活は乱れにくいと感じています。
■ 家全体を繋ぐ動線のハブとして
この和室は、単なる部屋ではありません。
玄関からLDKへ向かう動線。
キッチンへ向かう流れ。
階段へ向かう通路。
これらの中心に位置するのがこの和室です。
家族は自然とこの前を通り、気配を感じながら生活しています。
東西に離れたランドリーと和室。
この距離があることで、家の中に心地よい風の流れのようなものが生まれました。
■ 正解は「使い勝手の数」だけある
和室をランドリーの隣に配置する設計も正解だと思います。
しかし我が家は、あえて距離を持たせました。
和室を「家事の補助装置」としてだけではなく、
LDKに寄り添う多目的空間として活用するためです。
遊び場。
昼寝場所。
洗濯物の一時置き。
収納の避難所。
3.7帖というサイズは、これらすべてを受け止めるには十分でした。
■和室の配置に正解はない
和室は生活スタイルによって役割が変わる空間だと思っています。
効率を優先する設計も正解です。
しかし我が家の基準は、
「家族が自然に集まり、気づけば使っている場所になること」
でした。
広さではなく、暮らしやすさ。
それを考えた結果が、この3.7帖の和室です。
■ 次回予告
次回は、北側に大きな余白をとった配置計画の真相。
「建物配置計画と少し後悔が残る外構」についてお話しします。

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