「和室って本当に必要?」
「その分、LDKを広くした方がいいのでは?」
注文住宅を考え始めると、多くの人が一度はぶつかる悩みです。間取りの打ち合わせが進むなかで、「和室のスペースをLDKに回した方が広く使えるのでは」「そもそも和室を使いこなせるか不安」という声はよく聞かれます。
最近は「和室はいらない」という意見も増えていますが、実際には“いらない人”と”必要な人”がはっきり分かれる空間でもあります。
この記事では、
- 和室がいらないと言われる理由
- 和室が不要な人の特徴
- 実際に作って分かった”必要だった理由”
を、実体験ベースで解説します。
結論から言うと、和室はいらない人もいますが、
「多目的に使えるなら、小さくてもあった方が満足度は高い」と感じています。
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和室はいらないと言われる5つの理由

和室がいらないと言われるのには、はっきりとした理由があります。
「憧れはあるけれど実際の暮らしでは使わなかった」という体験談が、SNSやリフォームサイトでも多く見受けられます。
① 使い道がなくなる
子どもが独立したあとや、来客が減ってきた世代になると、和室がほぼ使われない部屋になってしまうことがあります。「作ったはいいが、扉を開けることもほとんどない」という声も珍しくありません。
② 物置になりやすい
「使わなくなった和室が、いつの間にか荷物置き場になっていた」という話はよく耳にします。目的なく作ってしまうと、余った空間に物が溜まっていくのは自然な流れです。
③ LDKを広くした方が開放的
同じ床面積でも、LDKを広げた方が日常の快適さにつながると感じる人は少なくありません。特に家族が集まる空間を重視する場合、和室を削ってリビングを大きくするという選択は合理的です。
④ 掃除や管理が面倒
畳は定期的なケアが必要で、フローリングに比べるとメンテナンスの手間がかかります。また、畳の張り替えや障子の補修など、洋室にはないコストが発生することも。「管理できる自信がない」という声も多いです。
⑤ 初期コストがかかる
和室を作るには、畳・建具・鴨居・床の間など、洋室にはない造作費用がかかります。予算を圧迫してまで必要か、と考え直す方が多いのも事実です。
特に多いのが、「結局使わなくなる」という後悔です。用途を明確にしないまま作ると、この後悔につながりやすくなります。
つまり、和室で後悔する多くのケースは「使い道が曖昧なまま作ってしまうこと」にあります。
和室が「いる人」と「いらない人」の特徴

和室がいらない人の特徴
次のような生活スタイルの方は、和室がなくても困らない可能性が高いです。当てはまる数が多いほど、「和室なし」の選択が合っているかもしれません。
▶ 来客がほとんどない
友人や親族が泊まりに来る機会がほぼない場合、客間としての和室の出番はほぼありません。
▶ 室内干しスペースが別にある
ランドリールームや洗面室に干せる設計であれば、和室を部屋干しスペースとして使う必要がありません。
▶ くつろぎはソファ中心
畳に座る・寝転ぶ文化がなく、リビングのソファでリラックスするライフスタイルの方は、和室の魅力を感じにくいでしょう。
▶ 収納はクローゼットで十分
押し入れ収納を必要とする布団がなく、ベッド生活が確立している場合も、和室の必要性は下がります。
これらに当てはまる場合、無理に和室を作ると「使わない空間」になってしまうリスクがあります。
逆に、和室があった方がいい人
一方で、和室があることで暮らしやすくなる人もいます。以下に当てはまる方は、積極的に検討する価値があります。
▶ 小さな子どもがいる
フローリングより畳の方が転んでも安心で、寝転びながら遊べる柔らかい空間は子育て世代に重宝されます。
▶ 来客が泊まることがある
布団を敷ける和室は、急な宿泊にも対応しやすく、「客間+普段使い」の兼用ができます。
▶ 室内干しスペースを増やしたい
洗濯物を干せる場所が欲しい方にとって、扉を閉めて干せる和室は実用的な選択肢になります。
▶ LDKとは別に”少しこもれる場所”がほしい
在宅ワークや趣味の時間、一人で静かに過ごしたい場面で、小さな和室は「もう一つの居場所」として機能します。
和室は「必要な人にとっては非常に価値が高い空間」です。“使うイメージが持てるか”が判断の分かれ目と言えるでしょう。
実際に作って分かったこと|和室は必要だった

我が家も「和室はいらないのでは?」と最後まで悩みました。間取り打ち合わせの中盤ごろまで、「この3.7畳をLDKに足してしまおうか」という話が何度も出たくらいです。
ですが実際に作ってみて感じたのは、「広さ」ではなく「役割」が重要だったということです。
実際に和室を使っている主な場面:
- 子どもの遊び場
フローリングより畳の方が安心感があり、子どもたちが転がったり遊んだりする場所として自然に定着しました。
- 昼寝スペース
ちょっと横になりたい時、ソファより畳の方がしっくりくることがあります。大人も子どもも昼寝に使っています。
- 室内干し
雨の日や花粉の季節は、扉を閉めて室内干しにできるのが助かっています。除湿機を置いて使っています。
- 来客対応
泊まりの来客が来た際、布団を敷ける場所として活躍します。LDKと引き戸で仕切れるのもポイントです。
用途を固定せず、”余白の空間”として使うことで、和室は日常の中で自然に使われる場所になりました。
我が家の3.7畳和室の具体的なサイズ感・レイアウト・活用例は
別記事でまとめています。
▶ 3.7畳の和室は狭い?実際のサイズと使い道を実例で解説
和室で後悔しないための考え方

和室で失敗する一番の原因は、「用途を決めすぎること」です。
例えば、こんな使い方をしてしまうと用途が固定されすぎてしまいます:
- 客間としてしか使わない(来客がなければ使わない部屋になる)
- 仏間として固定する(仏壇を置くことで他の用途に使いにくくなる)
大切なのは、「多目的に使える余白」として考えること。その日の状況に合わせて使い方を変えられる柔軟性が、和室の本当の強みです。
たった3.7畳でも、「使い方を固定しない」「引き戸でLDKと仕切れる」「室内干しにも対応できる」という設計をしたことで、我が家の和室はほぼ毎日何かの形で使われています。
広さよりも「設計の意図」と「使い方の柔軟性」の方が、和室の満足度に大きく影響します。
「多目的に使いたい」と思った方は、 実際の我が家の使い方をそのまま見てみてください。
▶ 3.7畳の和室のリアルな使い方はこちら
まとめ|和室はいらない?結論
和室がいらないかどうかは、生活スタイルによって大きく変わります。
- 使うイメージがない人 → いらない(その分LDKや収納を充実させた方が満足度が高い)
- 多目的に使いたい人 → あった方がいい(小さくても、使いやすい設計なら十分な価値がある)
つまり、「和室そのもの」ではなく「使い方」がすべてです。
和室を作るかどうかを迷っている方は、「どんな場面で使うか」をできるだけ具体的にイメージしてみてください。そのイメージが浮かぶなら、きっと後悔しない選択になるはずです。
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ちなみに我が家では、3.7畳の和室を「多目的に使う空間」として設計しました。その結果、ほぼ毎日使う場所になっています。
「実際に3.7畳だとどう使えるのか?」が気になる方は、こちらで詳しく解説しています。
▶ 3.7畳の和室のリアルな使い方はこちら

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